AI検索研究3件の元データと分析コードを公開します
Intrixは11月5日、AI検索に関する研究3件の元データと分析コードを公開しました。回答向けのページ構成とクローラーの取得、実在しない事業者へのAI回答、収集ログが膨らむ原因を扱っています。同じデータで結果を再計算できるよう、研究ごとに資料をまとめました。
回答向けのページ構成で取得回数は増えるのでしょうか?
皮膚科の情報サイトにある医療機関のページ1,991件を無作為に二つの群に分け、一方だけに冒頭の要約段落と質問形式の小見出しを加えました。2026年8月10日から10月5日までの8週間、4種類のAIクローラーが各ページを取得した回数を測定しました。仮説、標本、分析方法、中止ルールは開始前に事前登録文書で公開しています。
構成を加えた群の取得回数は3〜4%多い方向でしたが、事前に定めた基準では差を検出できませんでした。効果がないとは断定できず、この標本では8%までの効果を除外できません。測定したのはクローラーによる取得です。AI回答での引用は測定していません。
期待と異なる結果もそのまま公開しました。事前登録文書で約束した、実験終了後の元データ公開を実行したものです。医療機関1,991ページの無作為化比較実験には、匿名化したページ別の元データ、分析コード、事前登録文書の各版の全文を収めています。公開データから再計算した値は、当初の判定に使った値と一致しました。
実在しない事業者についてAIはどう答えるのでしょうか?
2026年9月14日、釜山に実在しない架空の事業者9件を設定し、ウェブ検索を有効にした三つのAIサービスに質問しました。医療機関、法律事務所、税理士、学習塾などの評判や所在地、料金、営業時間を尋ねた回答162件をまとめています。
一つのサービスでは74%が「確認できない」と回答しました。別のサービスでは80%が同じ地域の実在する別の事業者を案内しました。もう一つでは15%で、実在しない事業者の住所、営業時間、口コミを事実のように示しました。AIが自社を見つけられないと、同じ地域の競合を推薦する場合があります。名前が出ても、その言及に根拠があるか確かめる必要があります。
実在しない事業者へのAI回答162件には、元の回答、回答ごとの判定、集計表を再計算するコードを収めています。
ボットのログが増えたら、読み直しも増えたのでしょうか?
2026年8月24日から11月4日までに、ChatGPTの検索インデックスを作るクローラーが、intrix.krのページをブラウザーで開いて実行することを確認しました。Next.jsのサイトでは、ページを一度描画すると画面内の数十個のリンクに先読み(プリフェッチ)リクエストが送られ、サーバーのボットログにはページ訪問として記録されました。
このクローラーの記録は8月末の週104件から10月最終週の2,539件に増えました。増加分はほぼすべて先読みリクエストでした。同期間の直接取得は週55〜97件で、ほぼ横ばいでした。AI検索クローラーがどのくらいの頻度で読み直すかを測るには、先読みを分ける必要があります。一緒に数えると取得頻度が膨らみ、「リンクを増やせばクロールが増える」といった誤った対応につながります。
AI検索クローラーのページ描画とボットログ膨張の技術ノートには、IPを除いたリクエスト記録9,512件、集計コード、ブラウザーでの再現コードを収めています。
元データはどこで入手できますか?
研究3件は公開研究リポジトリのZenodoに個別に寄託し、それぞれに識別子(DOI)があります。上の研究別リンク、または次のリンクから資料を入手できます。
医療機関ページの比較実験 · 架空事業者へのAI回答研究 · クローラー描画とボットログの技術ノート
Intrixは測定結果を顧客の診断の根拠に使うため、その根拠をほかの人も確認できるようにしています。AI検索の診断については、Intrixへご相談ください。
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ほかのお知らせ
改善の効果をより正確に読むために、質問タイプ・ページ変更・判定根拠を表示します
どの質問で引用率が変わったか、修正がページに反映されたか、原因の説明はどこまで確認できているか。測定レポートとダッシュボードで確認できます。
新機能顧客タイプでAIの推薦がどこから変わるか、試験運用で確認します
AIが尋ねた条件に合う顧客と合わない顧客を比較し、推薦から外れる段階と代わりの引用元を確認する試験運用です。顧客向けダッシュボードや測定レポートにはまだ含めていません。
新機能AIが会社を選ぶ前に聞き返した回答を分けて表示します
AIが会社を選ぶ前に利用条件を尋ねた回答を、聞き返しとして分けて表示します。レポートとダッシュボードで条件を読み、条件に答えた後に推薦候補に入るかを確認できます。
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